1)ホームステイをしようと思われた動機は何ですか?
会社の語学研修プログラムで指定があったためです。意図としては、中国語漬けの環境に身を置くことでの語学力向上、及び中国人の生活習慣や文化への理解を深めることでした。私が最初にホームステイを言い渡された際、中国に対してはネガティブな印象(反日感情や衛生面の問題等)があり、寝食を共にすることに少々不安を抱いていたのが正直なところです。
2)ホームステイでの滞在先は、いかがでしたか?
私がホームステイをしたのは11月から12月までの約2か月間です。家族構成は、母親と小学生の息子、そのお爺さんとお婆さんの4人家族でした。音楽を生業にする家族で、とてもフレンドリーで気さくな方々でした。食事は日によって作る方が変わるのですが、多くの日本家庭と異なり、男性のおじいさんも料理を作られていたのが印象的でした。当然みなさん日本語は話せないため、毎日が中国語実践の場となり、学習効果を実感できます。
3)中国での中国語の学習はどうされましたか?
平日の5日間、朝10時から4コマ~5コマのレッスンを受講していました。レッスンは日本語が話せない中国人講師とのマンツーマンで、学校指定の教科書を用いて行われます。
別途WEB上のe-learningシステムが用意されているので、そちらで予習を行ってからレッスンに臨みます。予習をしっかり行うことで、レッスンをアウトプットの時間として有効活用できました。また、私はHSK受験も予定していたので、試験前は対策講座を実施頂く等、授業内容を柔軟に調整して頂けたのが良かったです。また、先生方はとても親身で明るい方々なので、授業の合間の雑談も楽しいひと時でした。
4)ホームステイで一番印象に残っておられることは?
私がお茶を好きだと伝えると、翌日から毎朝、水筒に中国茶を入れて持たせてくれたことです。とてもおいしい本場の中国茶だったので、さすがに毎日は悪いかなと思い、ある日私がお茶を持たずに家を出ようとすると「ちょっと待って、遠慮しないでお茶を持っていきなさい」と慌てて用意してくれました。それ以降は素直に甘えさせてもらっていました。ホームステイが終了する際には、大事にされていた茶碗を、私の妻の分までプレゼントして頂き、その心遣いに胸を打たれました。
お茶を入れる杨乐さん
5)これからホームステイをしたいと思っている人へアドバイスをお願いします。
短期間で効率よく中国語を勉強したいなら、ホームステイはお勧めです。授業だけでは分からない日常会話が耳に入ってきます。また、中国人と家族のような関係を築ける貴重な機会になると思います。もし不安な点があれば、学校のスタッフに聞くと、丁寧に説明してくれます。短期間でしたが、私にとって心温まる充実したホームステイとなりました。
♯余談になりますが、、
春節期間中に、ホームステイ先のヤンさん(母親)が恵州に行くとのことでしたので、私も妻と一緒に合流させてもらいました。一泊二日、現地を案内頂きながら、楽しい時間を過ごしました。(ヤンさんは私の妻を妹と呼んで可愛がってくれています)こういった家族ぐるみの関係が構築できたことも、ホームステイをして良かったと思える点の一つです。
左から杨乐さん、その息子さん、弊社スタッフの尤俊鹏、川添さん、杨乐さんの母、川添さんの上司
息子のように可愛がってくれた杨乐さんのお母さんとのツーショット